シミを取る治療を変えたレーザー治療
ここ十数年で美容クリニックが増え、美容的な治療を受ける人もずいぶん増えてきました。
その大きなきっかけになったのが、レーザーでシミがとれるようになったことです。
さまざまな機械が登場し、使い方にも工夫がなされ、シミ治療に関してはかなり完成の域に達していると思います。
ただしシミやほくろの種類をきちんと診断して適切に照射しないと、うまくいかないこともあります。
間違った治療をすると、逆にシミを濃くしてしまったり、効果を出せなかったりします。
レーザー治療を希望する人は、皮膚科や形成外科といった皮膚の専門科を受診するのがいいと思います。
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)
皮膚の水分に反応して熱エネルギーとなり蒸散させるレーザー。
そのため、盛り上がりのあるイボやほくろ、シミを平らにする治療に向いています。
治療時間そのものは短時間で終わりますが、痛みはありますので麻酔が必要で、若干出血することもあります。
ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー
レーザーは、光の波長のある部分だけを取り出して照射するので、取り出す光によって性質が違います。
この2つのレーザーの光は黒い色素に吸収される性質をもつので、シミやほくろ、アザの治療に使われます。
シミの黒い部分に熱ダメージを与えて焼くわけです。
シミのない部分の皮膚にはダメージを与えません。
シミの部分はかさぶたになり、やがて取れますが、新しく現れた皮膚はレーザーの熱でやけどをしたような状態なので、炎症後の色素沈着がおきて、いったんは治療前よりも濃い色になります。
それがおさまるまで3~6ヶ月かかることもありますし、シミをとりきれるまでに2~3回の照射が必要な事もあります。
照射した部分の皮膚は紫外線に弱いので、しっかりした紫外線ケアも必要です。
照射後の皮膚に赤みや腫れ、かさぶたなどが現れて日常生活に影響する期間をダウンタイムといいますが、この治療は1週間から2週間ほどのダウンタイムがあります。
IPL(フォトフェイシャル、ライムライトなど)
IPLというのは、幅広い波長の光を照射するのでレーザーではありませんが、シミやくすみや美肌治療によく使われる光治療器です。
パワー設定さえ間違えなければ、皮膚に赤みや腫れが出ることもないのでダウンタイムが短く、当日はお化粧をして帰れるほどです。
翌日からシミの部分に細かく薄いかさぶたができて、洗顔のたびなどに自然に落ちていきます。
幅広い光を当てるのでシミや色むらのほかに、肌のキメや弾力をよくする効果も得られます。
ただ、濃いシミが一度で取れるということはありませんから、繰り返し治療する必要があります。
肝斑レーザー、レーザートレーニング(ヤグレーザー)
肝斑にレーザーを当てると逆効果で色が濃くなるので、最近まで「肝斑にレーザーは禁忌」でした。
しかし設定や照射法を工夫して、肝斑に効果のある治療法ができました。肝斑に刺激を与えないように少しずつ、数回の治療が必要です。
また、この治療を行っている医師はまだ多くはありません。
